ペットの健全な皮膚を保つための微生物を紹介いたします!

健全な皮膚を保つための微生物

皮膚や毛包内(毛穴)に、腸のように常在微生物が存在します。それらは免疫機能の発達や維持に貢献し、皮膚の恒常性を保つ、重要な役割を果たしています。

ところが体の中の抗菌物質や免疫担当細胞の障害があるとバランスが崩れ、特定の微生物が増殖し皮膚トラブルを生じます皮膚トラブルに関与することの多い常在微生物として、ブドウ球菌、酵母様真菌、ニキビダニがあげられます。

■ブドウ球菌

皮表や毛包に生息する細菌で、高温多湿の環境、不適切なスキンケア、皮膚バリアの低下、アレルギー、免疫力の低下で膿皮症でぶつぶつや膿、かさぶたなどがしょうじます。

■酵母様真菌

皮表に生息する真菌でマラセチアという菌種が一般的です。マラセチアは皮脂を利用して生活しているため皮脂が過剰になると増殖してしまいます。

そのほか、高温多湿な環境、不適切なスキンケア、皮膚バリアの機能低下、アレルギー、免疫力の低下、バランスの悪い食事などもマラセチアの増殖要因となります。マラセチアが過剰に増えると強いかゆみを伴います。

■ニキビダニ

毛包虫とも呼ばれる寄生虫(ダニ)で、おもに毛穴の中に生息しています。皮膚以外の臓器のトラブルや薬などの影響による免疫力の低下によって増殖するのが一般的です。ニキビダニが増殖すると毛包が障害されるため、脱毛をはじめてとした皮膚トラブルが起こります。

これらの微生物は皮膚にもともと必要で、薬によって皮膚から駆逐することは困難です。やはり、良い食事やシャンプーでの健康管理が有効ですね。